ジモトからの手紙石川県七尾市

ジモト紹介【石川県七尾市】自然と経済、福祉、人材が循環するまち

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2023.02.16

#旅するジモトへようこそ!
ジモトからの手紙、まずは参加しているジモトと、その地域の代表コーディネーターを、事務局からご紹介します。石川県七尾市の株式会社御祓川・能登スタイルストアの、森山奈美さんです。

自分の住むまちのこれからを、自分たちの手で作りたい

「七尾のまちと、七尾に受け継がれている祭りが大好き!」
あちこちで、そう公言する森山奈美さん。高校生の頃は、親世代がまちづくりに取り組んでいる姿を「かっこいい!」と見ていたそうです。ただ、実施計画の段階では、なぜか他県から来た人がやっちゃう。なんで自分たちの地域のことを、よそから来た人がやるのだろうと不思議に思っていたそうです。

高校卒業後は、まちづくりの基礎を学ぶため横浜国立大学工学部建設学科に進み、都市計画を専攻。もともと都会への憧れなどまったくなかった森山さんですが、横浜で暮らしてみると、横浜っ子たちのまちに対するプライドや「横浜が好き!」という気持ちには叶わないと痛感したそう。同時に自分たちに足りないのは、地域への思いの強さであることに気付かされました。

卒業後は、金沢の都市計画を実践できる会社に入社。ここから「自分の住むまちのこれからを、自分たちの手で作りたい」という森山さんの思いが、まちづくりへと注がれていきました。

郷土の誇り「青柏祭」と共にある人々の暮らし

森山さんが愛して止まないのが七尾を代表する「青柏祭(せいはくさい)」。12メートル、約20トンある3台の大きな山車(でか山)を勇壮に引き回すお祭りで、平安時代から続く国の重要無形民俗文化財にも指定されています。「この祭りがあるから、私もこのまちにいると言っても過言ではありません。私にとっては暮らしの中心にあるもので、青柏祭を境にその年が終わり、新たな年が始まる。それくらい重要なものなのです」。

七尾には、この祭りに命を懸けている人がたくさんいます。「祭りって本当に奥が深くて、参加して楽しむ人がいれば、見て楽しむ人、協賛して支えてくださる人など、立場や関わり方もそれぞれ。それが実は、まちづくりの学びやヒントにもなっている」といいます。

例えば、でか山作りに欠かせない藤づる。森山さんは「藤づるを取ることで里山に人の手が入り、環境が守られることにつながっている」と強調します。祭りを介して、自然と経済、人材が関わり合いながら循環する社会をつくる。そして「子どもたちにとっては、祖先から引き継いだものを後世に受け継ぐことを学ぶ場にもなる」と捉えています。

経済と福祉の正しい循環を生む仕組みづくりを

七尾には、これまでまちづくりを担ってきた人の高齢化、集落を存続させるための担い手不足という現状があります。「今とは人口構成そのものが違う時代に作られた民生委員などの見守り制度も、今後は時代に合わせて変えていく必要がある」と考えています。

また経済的な側面からは、「観光や地域の産物を物販して得た収入が、地域に還元できているかも考えていかねばなりません」と語ります。経済と福祉をつなぎ、正しく循環する地域を作るため、現在コミュニティ―財団立ち上げの準備をはじめています。

一人一人の思いを積み重ねて目指す、小さな世界都市

「私たちがめざすのは、大きなビジョンを掲げるまちづくりではありません。規模は小さいけれど誰もが何かにチャレンジできたり、自分の世界感を実現したり。一人一人が輝けるまちです。一緒に楽しんだり、苦しんだり、喜んだりー。七尾に住んではいないけれど、七尾の住民である、いわば“クラウド住民”のようなかたちで、主体的に地域と関われる人たちとの出会いに期待したいです」。

【ジモト七尾市の特典】
七尾市のプロジェクトに参加すれば、私のガイド付きで青柏祭に参加できる楽しみが待っています!ホンキの案内にご期待あれ。

 

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