ジモトからの手紙鳥取県鳥取市

ジモト紹介【鳥取県】 いろんな人とつながる余白の多いまちです

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2023.02.24

#旅するジモトへようこそ!
ジモトからの手紙、まずは参加しているジモトと、その地域の代表コーディネーターを、事務局からご紹介します。鳥取県の株式会社おむすび鳥取・NPO法人bank up、中川玄洋さんです。

大学生と地域をつなぐ人材バンクを設立

東西100キロ、南北40キロという小さなエリア、国内で一番人口の少ない県として知られている鳥取県。この地で大学生の時から地域づくりに関わる中川さん。企業や行政の人と一緒に鳥取の未来について議論を交わすうちに、「おもしろい学生がいる!」と声を掛けてもらうようになったそうです。

当時、友達の女子学生が農村に入り現地のリポートをするという県の事業に興味を持ち、「地域の大人と学生との交流が、学生にとっては学びの場となり、鳥取の未来につながるのではと思いはじめました」。ここからヒントを得て、在学中に現NPOの前身となる学生人材バンクを立ち上げ、鳥取の大学生と地域をつなぐ架け橋となり、さまざまな事業を展開しています。

現在、地域で活動する大学生は100人ほど。農業ボランティアのコーディネートをしたり、田んぼを借りて生産から販売までを担ったり。鳥取の特産品である梨の生産技術を学ぶ学生もいるなど、農業を中心に5つのプロジェクトが進行しています。

小さい県だからこそのつながりを生かして

鳥取県は「何をするにもいろんな人とすぐにつながれる」と中川さんが太鼓判を押す魅力あふれる地域。しかし、何をするにも人手が足りないという現状も抱えています。「昔は親族で賄えていた農作業ができないといった相談や広報に力を入れたいのだけれどそこまで手が回らない」といった企業の声も多くあるのだそう。「今は行政の受託事業などで地域との接点を生み出しています。担い手が見つかり助かる部分が生まれていますが、今後は地域の売上を増やすような価値を生み出す活動に繋げていくことが必要になってくる」と先を見据えています。

一足飛びではなく、まずはジモトを知ってもらうことから

今回のプロジェクトでは、「オンラインの仕組みを使いつつ、何回か遊びに来てもらううちに、少しずつ鳥取の良さに気付いてもらったり、ここに住む人たちの魅力を知ってもらったりすることから裾野が広がっていくことに期待しています」。静岡県出身の中川さん自身も、「鳥取生まれの妻と結婚したことで、より深く地に根が張れ、さらに子ども生まれたことで、10年後この地域がどんな風になっているかを具体的に思い描けるようになった」と語ります。

「不真面目商店」から何かが始まる

農村地域が主なフィールドだった中川さんたちは今、鳥取市街地のリノベーションした施設を活用したユニークな取り組みを、いかに継続していくかという課題に取り組んでいます。その取り組みの名は「不真面目商店」。東京から来たインターン生が多様な世代が交流する場を作ってみたいと1年間チャレンジし活動の土台ができました。ここには、住民が自由に販売できるオーナー制の棚を設けてあります。ハンドメイドが好きな人が、ちょっと売ってみたいと言って借りてくれたり、自分の活動を知ってほしい人が仲間を集めるためにチラシを置いていたりします。登校前の朝5時から実家の畑で採れた野菜を運び込み販売をする高校生の姿があれば、「店番ならできるよ」と自分の連絡先を置いていくおばあちゃんの姿も。棚の利用を一時休止していましたが、再開を待ち望む声が次第に大きくなり地元大学生を中心に徐々に始めていく予定です。中川さんは「この場所をどうにか存続させたいという住民の声がある。そこにも地域の可能性を感じています」。

何かをやってみたい人、何かおもしろいことがあるかもしれないという期待に胸を膨らませる人、何か自分にできることがないかと役割を待っている人。「いろんな人の思いをつなぎ合わせることで、私たちに新たな気付きを与えてくれるかもしれません」と中川さん。「ここにワクワクする、おもしろいしかけを作っていくことが私の役割だと思っています」。

【ジモト鳥取県の特典】
不真面目商店で店番ができます! なんならご近所の方と交流できます。

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